f:id:ABCtakemoto:20110301142129j:image

岸田今日子さんが、娘のまゆちゃんに語ったお話や歌の数々を、

時々聞いています。

つい先日、福音館書店から『パンツのはきかた』が単行本化になったので、

思い出して聞いています。

f:id:ABCtakemoto:20110301145302j:image

岸田今日子さん/作で、佐野洋子さん/絵。

おふたかたとも亡くなられてしまったけれど、このぶたさんの愉快な絵本は

ちゃんと残りました。

そして、これから先も、たくさんの子どもたちの「パンツ応援歌」になって

ほしいなぁと願います。

だから、わたしも、おはなし会や自分の子どもたちに歌っています。



ここのところ、さえとはるたろうのお楽しみは、ママのおはなし。

毎日「ママ、おはなしつくって。」

しかも「物語みたいにおはなしして。」



保育園に歩いていく途中。

保育園から帰ってくる道すがら。

夜、眠りにつく前。

一日多くて3回、私は「続編」を語っています。



登場人物や場面設定を指定されるので、どうにか応えようと必死です。

でも、びっくりする顔や、ホッとした顔、笑い顔、怖がる顔…

色々な顔が見れて、私のほうが楽しんでいるのかもしれません。



忘れないように、少しずつ書いておこうと思います。

いちごの王国にさえが連れていかれる話。

神山町動物園につぎつぎと動物が仲間入りする話。

はるたろうが一人で買い物へ行こうとすると、エレベーターが止まらずに

雲の上に行ってしまう話。

まだまだいっぱい。

ちょっと、作家になった気分です。



岸田今日子さんの語りは、とても耳に心地よく響きます。

こんなふうに語ってあげたい、といつもいつもお手本です。



だんだん、春が近づいてきましたね。

ベビーカーでのお散歩がますます楽しくなりますね。



今日はかしこちゃんにとうまくん。

だんだんと足がしっかり、表情が豊かになってゆく、かわいいふたりです。

今日読んだのは…

f:id:ABCtakemoto:20110223114623j:image

『はらぺこあおむし』(偕成社)

♪ちょちちょちあわわ

『おつむてんてん』(金の星社)

『ポケット』(童心社)

♪しあわせならてをたたこう

『パンツのはきかた』(福音館書店)

『おおきなかぶ』(福音館書店)



歌がだいすきなとうまくん。

『はらぺこあおむし』も節をつけて歌いましたし、リクエスト(?)もあって

「しあわせならてをたたこう」も。

『パンツのはきかた』はもちろん歌いながら読みました。

体を右に左にゆらしながら、気持ちのいいお顔で聞いてくれて、読んでいる私

もほかほかしてしまいました。



絵本に関する、ママたちからの質問タイムもあり、嬉しくなりました。

赤ちゃんって、子どもって、ママが楽しそうにしているものを、まねっこ

したくなるものです。

ママが、楽しそうに絵本を読んでいたら、きっと「絵本って楽しいものなんだ」

と感じて、親しみがわくでしょうね。



そんな話をしながら、みんなを送りだしました。

素敵な一日のはじまり。ありがとうね。またね。



児童書コーナーで、「ロシアのえほんの世界」がはじまりました!

http://www.aoyamabc.co.jp/fair/russian-books/



長い間ファンだった新読書社さんに連絡をして、お貸し出しいただいた古い

絵本の原書の数々もあります。(非売品)

f:id:ABCtakemoto:20110218124920j:image

ハリコフカムパニーさんからは、さまざまなマトリョーシカちゃんを拝借。

パカッとあけても、あけても、あけても、どんどん、次々に出てくる子たち…。

想像力溢れる手仕事にため息をこぼしながらも、愛らしい表情に、きゃいきゃい

盛り上がりながらの設営となりました。



ロシアフェアが始まってホッとして、気分もうきうき、まわり道をして

帰ると…とても素敵な出会いがありました。



昨年11月にできたお店。

papa bubble (パパブブレ)。

スペイン・バルセロナからやってきた、飴専門店です。

f:id:ABCtakemoto:20110222064920j:image

店内では、職人さんたちが、大きなアツアツの飴を見事にさばき、

小さな一粒に作り上げていました。

ここでも職人芸を拝見!

小さな小さな金太郎飴なのですが、フレーバー一粒の味が格別です。

こんなに口の中に、フルーツの味と香りが広がる飴は、はじめてでした。

おまけに、幸せな気持ちがわぁっとひろがります。

f:id:ABCtakemoto:20110219144914j:image

これは、できたてのお花フレーバーの飴。

この一粒、はじめは、両手で抱っこするくらいの太さの飴から、だんだん

細く伸ばしてできたんです。

まん中のお花の部分を、美しい形のまま残すなんて、本当に難しいことだろうなと

思いました。



ロシアのマトリョーシカに、スペインの金太郎飴。

小さいもの。思わず並べてしまう、職人の手仕事。

そういうものとのご縁が感じられた、今日一日でした。



ピアノ教室へ行ってきました。

歩くこと20分。

大好きなりすのクッキー屋さんと、いつもやきたてのパン屋さんと、

そして行き慣れている駒場野公園の近くにある、ピアノ教室。

ピアノの音色、やっぱりいいなあ。

小さい頃に、母がいつもかけていたレコードも、ピアノの曲ばかりでした。



先日からひっかかっていることばがあります。

 PLAY

子どもたちの大好きなこと。あそぶこと。

でも、楽器を奏でることも、演じることも、勝負をすることも……PLAY。

PLAYにはたくさんの意味があって、どれも、子どもだけのものではないなぁ、と。



今日の play the piano たのしかった!

この間の play house たのしかった!

f:id:ABCtakemoto:20101108155855j:image



東京おもちゃ博物館は、PLAYを子どもといっしょに楽しめる場所でした。

木の香り、木の温もり、木の手触りは心を落ち着かせてくれます。

そして、なんだかいい音が響きます。

木のおもちゃの音は、どんなにがちゃがちゃ、がらがらどっしゃーんでも

騒音には聞こえないんです。

むしろ、どんどん触って、どんどん音を聞かせてほしいと思うくらい。



いちばん好きな音に出会えました。

そろばんの音。

f:id:ABCtakemoto:20101108123134j:image

ひんやりした、無数のそろばんに手を入れて、私もいつまでもかき回していました。

そろばんを弾くパチパチパチとは、また違う、いい音なのでした。



娘のピアノの日には、私は、いろんな音を思い出したり、考えたりして、

ゆったりの午後を過ごしています。

f:id:ABCtakemoto:20110210160936j:image

小さな赤ちゃんは、お母さんのおひざの上。

少し大きくなった子は、ひとりでお行儀よく座っています。



ヒルズのおはなし会、今年に入っても、たくさんの親子が参加してくれて

ほくほく、わいわいしながらやっております。



今日はこんな絵本を読みました。

ゲストで、12月に本店でクリスマス☆ミニコンサートに出演してくださった、

うちやえゆかおねえさんが来てくれました!

f:id:ABCtakemoto:20110210154231j:image

♪はじまるよったらはじまるよ~

『かれはふるふるゆきがふる』(福音館書店)

『はなをくんくん』(福音館書店)

♪パンダうさぎコアラ

『はい!たっち』(福音館書店)

『おふろのおふろうくん』(学研)

『パンツのはきかた』(福音館書店)

♪ちょうちょ

『おはようぱんじい』(福音館書店)



おはなしPOTせっきーも、久々の登場で嬉しく、全員が子どもたちに負けない

くらいのテンションと、ゆるみっぱなしの笑顔で幕を閉じました。



3歳になったゆうりちゃん、かんたくん(鉄ちゃんになっていてビックリ!!)

1歳になったみいなちゃん、おめでとう。

このおはなし会を通して、私は、ぐんぐん成長するみんなから、言葉では

言い表せないくらいの元気をもらっていますよ。

f:id:ABCtakemoto:20110208053019j:image

イベントもある土日の前に「少しでもお店に置きたい!」とKさん、がんばって

書き上げてくれました!



今回のみどころは…TとKの尽きないおしゃべりの中で、新刊絵本などをご紹介。

また、号外で人気だった「○○と○○のおもしろさのひみつ」も入れてページアップ。

おさんぽぽっけは「ロシア料理をたべにいこう in 吉祥寺」です。



お楽しみに。



ロシア料理とセットでツアーを組んだのは、高円寺「えほんやるすばんばんするかいしゃ」行き。

小さな小さなお店で、階段をギィギィ上がるのはどきどきですが、その小さな

お部屋は宝箱のようでした。

時間があったら、何時間でも何日でもいられそう…。



運命の出遭いもありました。

f:id:ABCtakemoto:20110208053453j:image

この表紙、どこかで見たことあるなぁ、

トルストイのお話に、ラチョフの絵、

まさか!まさか!これって---『ウクライナ民話 てぶくろ』みたい!



久しぶりにからだがわぁっと熱くなって、思わず絵本をぎゅぅぅぅ。

「ずっと会いたかったよー」と言ってしまいました。



お話は『てぶくろ』そっくりでした。

おじいさんが落としたてぶくろ、ではなく、おやくしょうが落っことしたつぼ。

さいしょにとびこんできたのは、はえのぶーんぶん。

そして、かのぴいぴい。

ねずみのガリガリ。

かえるのくわっくわっ。

 ……

 ……



なんてすてき。

いきいきとした動物の描かれ方に、リズムとユーモアのある言葉。

ラチョフの絵は、遠くから見ても「あ、ラチョフの絵本だ」とわかるから不思議。

洋服を着た動物しか描かないのだそう。

その服や身ぶりで、人間の性格をあらわすのだそう。

この絵本は、『てぶくろ』よりも人びとに知られている民話なのだそうです。



そうだ、ロシアフェアをやろう!とKさんと決めてから、ロシアのいろいろが

私のところにやってきます。

絵本のすみに置いた3つのチョコは、カフェロシアで買った100円チョコ!

f:id:ABCtakemoto:20110124064407j:image

これは、先日、大好きな平澤朋子さんにいただいてしまった(!)ロシア土産のチョコ。

かわいくてかわいくて、食べられずに飾ってあったら、仲間が増えました。

お店のロシアフェアに持っていきます。



こちらも、お楽しみに。

f:id:ABCtakemoto:20110129193509j:image

5年前のこと、1日じゅう思い出していました。

朝、4時20分、さえの生まれた時間にめざましをかけたのだけど、少し眠くて

30分後に起床。

それから珈琲を入れて、こんなことを思い出していました。



さえの生まれる12時間くらい前、雪のなかギシギシ歩いていたこと、

あの日は、私の母(さえの祖母)がインフルエンザで倒れていたこと、

私は夜中に、何度も長ーい階段をのぼったり、おりたりしていたこと、

さえが顔を出す前の、ひとくちのおにぎりで、力がみなぎったこと、

お部屋の、ラベンダーの香り、

助産師さんの少し冷たい手、あったかい声、

さえの産声、

旦那さんの涙、

思わず出たいろいろなことば…。



今年も、鮮明に思い出すことができました。

さえがお母さんになるとき、語ってあげようと心に決めているのです。



のんちゃん(おばあちゃん)がケーキを届けてくれました。

f:id:ABCtakemoto:20110131203515j:image

f:id:ABCtakemoto:20110131203309j:image

やっぱり女の子。

今年はプリキュアのブロッサムちゃんをリクエストしていました。

側面についているクッキー1枚1枚に、のんちゃんの愛情とこだわりが

見えかくれしていて、とっても美味しくかわいいバースデーケーキでした。



たくさんの愛情に包まれた、おたんじょうび。

生まれてきてくれたことを心からありがたく思える、思い出の日がまた1日

増えて、私は本当に本当に幸せです。

赤ちゃんとの外出、この冷たい風ではたいへんでしょう…でも、こちらに

いらっしゃるママと赤ちゃんは「あったかおでかけ」を楽しんでいるようです。



今日は、こんな絵本を読みました。

f:id:ABCtakemoto:20110126114136j:image

 『あがりめさがりめ』(福音館書店)

 『かおかおどんなかお』(こぐま社)

 『ぼくのくれよん』(講談社)

 『りんごがコロコロコロリンコ』(講談社)

 ♪ラララそうきん~

 『あかたろうの123の345』(偕成社)



まだまだ歩き回ったり、ママのおひざから離れて、興味あるほうへぐんぐん

いってしまう子どもたち。

それでも、いいんです。

こちらが時々目を合わせながら、物語を届けようって思うと、その声や空気が

子どもたちにもちゃんと伝わっている気がします。



節分が近いので、『あかたろう』シリーズから1作読みました。

もしかして、今日いちばん、みんながじーっと耳を傾けていたかもしれません。

いちばん長いお話だったのに。

この絵本のなかにある魅力を、その場にいたみんな(ママも含めて)と共有できた

気がしました。



午後は、2ヶ月に1回の「コクヨといっしょに創る教室」。

オニのお面づくりです。



ただのオニのお面ではありません。

「お能」の面の原理で、立体的なお面に挑戦です。



思い思いの装飾をして…



赤オニー

f:id:ABCtakemoto:20110126162219j:image

みどりオニー

f:id:ABCtakemoto:20110126163805j:image



全員集合!

f:id:ABCtakemoto:20110126164617j:image



子どもたちと、たくさんおしゃべりして、たくさん手も口も動かした

1日でした。

たのしかった!

f:id:ABCtakemoto:20110122103421j:image

朝いちばんの松濤美術館から、今日のおさんぽスタート。

『コドモノクニ』でも知られる名童画家の作品の数々に、ため息がこぼれました。

美しさ、モダンさ、いたずらっぽさ、緻密さ、大胆さ……ああ、ことばが足りません。



その後、上野の国際子ども図書館へ。

「絵本の黄金時代 1920~1930年代 子どもたちに託された伝言」展をじっくりと

見てきました。

今日の子どもの本界を支えてきた作家、編集者の作品にふれ、年月がたっても色褪せる

ことのない、子どもの本の魅力と底力に感銘を受けました。

昨年9月~展示は開始しましたが、なぜか今年、しかも今日という日に出会ってよかった

と思える作品の数々でした。

なんていうか…この作品に出会う準備が、ほんの数ヶ月のうちにできたような気がしたのです。

f:id:ABCtakemoto:20110122121617j:image

国際子ども図書館の、私のいちばん好きな場所から見上げた窓と空。

この窓から、翼をつけたたくさんの物語が、自由に羽ばたくような気がするのです。

大きな窓がある図書館が、やっぱり好きです。



胸いっぱいになった午後は、谷中をぐるり。

千駄木の駅から電車で帰ると決めただけの、帰り道ぶらぶらおさんぽをしてみました。



かわいい雑貨屋さん、ミニギャラリー、行列の出来ている和菓子屋さん、お寺、

風情のある商店街、ここの景色はとても新鮮で、いい空気をまたおなかいっぱいに。



一軒、ぽつりと佇む雑貨屋さんがとても気に入りました。

f:id:ABCtakemoto:20110122144208j:image

プフレーゲライヒト。

紙と布の手触りのあったかさが感じられる文房具は、店主の手づくりがほとんど。

文房具たちがうれしそうでした。

そのうれしそうな紙、テープ、りぼんなどを、うちに持ち帰りました。



今日はうちに持って帰ったものがたくさん。

そのほとんどが目には見えない、とても大切なものでした。

小さな文房具を使うとき、今日見た作品や風景がふわっと思い出されるかもしれない

と思うと、楽しい気持ちになります。

f:id:ABCtakemoto:20110116135426j:image



子どもたちがよくしゃべる!

どちらかが話していると、どちらかが割りこんできて、

「さえちゃんがさきー」

「はるくんがさきー」とけんか。

一日に何度「じゅんばんに!」と言っているのかしら、わたし。



この間の日曜日、ものすごく風の冷たい日曜日、多摩川河川敷へ行きました。

写真は、さえとはるたろうの凧。

じっとしていてもぐんぐん風になびく凧は、時々寄り添い、時々はなれ、

まるでふたりのようでした。



はるたろうが一言。

「凧さん、雲にぶつかってしまったらどうしよう…」

そのあとポツリ。

「ママにごめんねしなくちゃいけないことがあるんだ」

なあに?と聞いてみると

「はるくんはママが悲しいと思うことをしてしまったの。ごめんなさい」



昨日、旦那さんの誕生日にプレゼントした切子のグラスを割ってしまい、

しょんぼりしているわたしに、さえが一言。

「ママ、さえちゃんが代わりにごめんね言ってあげようか?」



やさしい言葉。

「ごめんねはママが言うよ。さえちゃんがやさしい声をかけてくれたこと

で勇気が出たよ。ありがとう」



ここのところ、素直に「ごめんね」と「ありがとう」が出てくる。

子どもたちに教わったのかもしれません。

子どもたちに教えてきたはずだったのに、教えてもらってるようです。



久しぶりにこんな絵本を思い出しました。

f:id:ABCtakemoto:20110120000452j:image