岸田今日子さんが、娘のまゆちゃんに語ったお話や歌の数々を、
時々聞いています。
つい先日、福音館書店から『パンツのはきかた』が単行本化になったので、
思い出して聞いています。
岸田今日子さん/作で、佐野洋子さん/絵。
おふたかたとも亡くなられてしまったけれど、このぶたさんの愉快な絵本は
ちゃんと残りました。
そして、これから先も、たくさんの子どもたちの「パンツ応援歌」になって
ほしいなぁと願います。
だから、わたしも、おはなし会や自分の子どもたちに歌っています。
ここのところ、さえとはるたろうのお楽しみは、ママのおはなし。
毎日「ママ、おはなしつくって。」
しかも「物語みたいにおはなしして。」
保育園に歩いていく途中。
保育園から帰ってくる道すがら。
夜、眠りにつく前。
一日多くて3回、私は「続編」を語っています。
登場人物や場面設定を指定されるので、どうにか応えようと必死です。
でも、びっくりする顔や、ホッとした顔、笑い顔、怖がる顔…
色々な顔が見れて、私のほうが楽しんでいるのかもしれません。
忘れないように、少しずつ書いておこうと思います。
いちごの王国にさえが連れていかれる話。
神山町動物園につぎつぎと動物が仲間入りする話。
はるたろうが一人で買い物へ行こうとすると、エレベーターが止まらずに
雲の上に行ってしまう話。
まだまだいっぱい。
ちょっと、作家になった気分です。
岸田今日子さんの語りは、とても耳に心地よく響きます。
こんなふうに語ってあげたい、といつもいつもお手本です。
だんだん、春が近づいてきましたね。
ベビーカーでのお散歩がますます楽しくなりますね。
今日はかしこちゃんにとうまくん。
だんだんと足がしっかり、表情が豊かになってゆく、かわいいふたりです。
今日読んだのは…
『はらぺこあおむし』(偕成社)
♪ちょちちょちあわわ
『おつむてんてん』(金の星社)
『ポケット』(童心社)
♪しあわせならてをたたこう
『パンツのはきかた』(福音館書店)
『おおきなかぶ』(福音館書店)
歌がだいすきなとうまくん。
『はらぺこあおむし』も節をつけて歌いましたし、リクエスト(?)もあって
「しあわせならてをたたこう」も。
『パンツのはきかた』はもちろん歌いながら読みました。
体を右に左にゆらしながら、気持ちのいいお顔で聞いてくれて、読んでいる私
もほかほかしてしまいました。
絵本に関する、ママたちからの質問タイムもあり、嬉しくなりました。
赤ちゃんって、子どもって、ママが楽しそうにしているものを、まねっこ
したくなるものです。
ママが、楽しそうに絵本を読んでいたら、きっと「絵本って楽しいものなんだ」
と感じて、親しみがわくでしょうね。
そんな話をしながら、みんなを送りだしました。
素敵な一日のはじまり。ありがとうね。またね。
児童書コーナーで、「ロシアのえほんの世界」がはじまりました!
http://www.aoyamabc.co.jp/fair/russian-books/
長い間ファンだった新読書社さんに連絡をして、お貸し出しいただいた古い
絵本の原書の数々もあります。(非売品)
ハリコフカムパニーさんからは、さまざまなマトリョーシカちゃんを拝借。
パカッとあけても、あけても、あけても、どんどん、次々に出てくる子たち…。
想像力溢れる手仕事にため息をこぼしながらも、愛らしい表情に、きゃいきゃい
盛り上がりながらの設営となりました。
ロシアフェアが始まってホッとして、気分もうきうき、まわり道をして
帰ると…とても素敵な出会いがありました。
昨年11月にできたお店。
papa bubble (パパブブレ)。
スペイン・バルセロナからやってきた、飴専門店です。
店内では、職人さんたちが、大きなアツアツの飴を見事にさばき、
小さな一粒に作り上げていました。
ここでも職人芸を拝見!
小さな小さな金太郎飴なのですが、フレーバー一粒の味が格別です。
こんなに口の中に、フルーツの味と香りが広がる飴は、はじめてでした。
おまけに、幸せな気持ちがわぁっとひろがります。
これは、できたてのお花フレーバーの飴。
この一粒、はじめは、両手で抱っこするくらいの太さの飴から、だんだん
細く伸ばしてできたんです。
まん中のお花の部分を、美しい形のまま残すなんて、本当に難しいことだろうなと
思いました。
ロシアのマトリョーシカに、スペインの金太郎飴。
小さいもの。思わず並べてしまう、職人の手仕事。
そういうものとのご縁が感じられた、今日一日でした。
ピアノ教室へ行ってきました。
歩くこと20分。
大好きなりすのクッキー屋さんと、いつもやきたてのパン屋さんと、
そして行き慣れている駒場野公園の近くにある、ピアノ教室。
ピアノの音色、やっぱりいいなあ。
小さい頃に、母がいつもかけていたレコードも、ピアノの曲ばかりでした。
先日からひっかかっていることばがあります。
PLAY
子どもたちの大好きなこと。あそぶこと。
でも、楽器を奏でることも、演じることも、勝負をすることも……PLAY。
PLAYにはたくさんの意味があって、どれも、子どもだけのものではないなぁ、と。
今日の play the piano たのしかった!
この間の play house たのしかった!
東京おもちゃ博物館は、PLAYを子どもといっしょに楽しめる場所でした。
木の香り、木の温もり、木の手触りは心を落ち着かせてくれます。
そして、なんだかいい音が響きます。
木のおもちゃの音は、どんなにがちゃがちゃ、がらがらどっしゃーんでも
騒音には聞こえないんです。
むしろ、どんどん触って、どんどん音を聞かせてほしいと思うくらい。
いちばん好きな音に出会えました。
そろばんの音。
ひんやりした、無数のそろばんに手を入れて、私もいつまでもかき回していました。
そろばんを弾くパチパチパチとは、また違う、いい音なのでした。
娘のピアノの日には、私は、いろんな音を思い出したり、考えたりして、
ゆったりの午後を過ごしています。
小さな赤ちゃんは、お母さんのおひざの上。
少し大きくなった子は、ひとりでお行儀よく座っています。
ヒルズのおはなし会、今年に入っても、たくさんの親子が参加してくれて
ほくほく、わいわいしながらやっております。
今日はこんな絵本を読みました。
ゲストで、12月に本店でクリスマス☆ミニコンサートに出演してくださった、
うちやえゆかおねえさんが来てくれました!
♪はじまるよったらはじまるよ~
『かれはふるふるゆきがふる』(福音館書店)
『はなをくんくん』(福音館書店)
♪パンダうさぎコアラ
『はい!たっち』(福音館書店)
『おふろのおふろうくん』(学研)
『パンツのはきかた』(福音館書店)
♪ちょうちょ
『おはようぱんじい』(福音館書店)
おはなしPOTせっきーも、久々の登場で嬉しく、全員が子どもたちに負けない
くらいのテンションと、ゆるみっぱなしの笑顔で幕を閉じました。
3歳になったゆうりちゃん、かんたくん(鉄ちゃんになっていてビックリ!!)
1歳になったみいなちゃん、おめでとう。
このおはなし会を通して、私は、ぐんぐん成長するみんなから、言葉では
言い表せないくらいの元気をもらっていますよ。
イベントもある土日の前に「少しでもお店に置きたい!」とKさん、がんばって
書き上げてくれました!
今回のみどころは…TとKの尽きないおしゃべりの中で、新刊絵本などをご紹介。
また、号外で人気だった「○○と○○のおもしろさのひみつ」も入れてページアップ。
おさんぽぽっけは「ロシア料理をたべにいこう in 吉祥寺」です。
お楽しみに。
ロシア料理とセットでツアーを組んだのは、高円寺「えほんやるすばんばんするかいしゃ」行き。
小さな小さなお店で、階段をギィギィ上がるのはどきどきですが、その小さな
お部屋は宝箱のようでした。
時間があったら、何時間でも何日でもいられそう…。
運命の出遭いもありました。
この表紙、どこかで見たことあるなぁ、
トルストイのお話に、ラチョフの絵、
まさか!まさか!これって---『ウクライナ民話 てぶくろ』みたい!
久しぶりにからだがわぁっと熱くなって、思わず絵本をぎゅぅぅぅ。
「ずっと会いたかったよー」と言ってしまいました。
お話は『てぶくろ』そっくりでした。
おじいさんが落としたてぶくろ、ではなく、おやくしょうが落っことしたつぼ。
さいしょにとびこんできたのは、はえのぶーんぶん。
そして、かのぴいぴい。
ねずみのガリガリ。
かえるのくわっくわっ。
……
……
なんてすてき。
いきいきとした動物の描かれ方に、リズムとユーモアのある言葉。
ラチョフの絵は、遠くから見ても「あ、ラチョフの絵本だ」とわかるから不思議。
洋服を着た動物しか描かないのだそう。
その服や身ぶりで、人間の性格をあらわすのだそう。
この絵本は、『てぶくろ』よりも人びとに知られている民話なのだそうです。
そうだ、ロシアフェアをやろう!とKさんと決めてから、ロシアのいろいろが
私のところにやってきます。
絵本のすみに置いた3つのチョコは、カフェロシアで買った100円チョコ!
これは、先日、大好きな平澤朋子さんにいただいてしまった(!)ロシア土産のチョコ。
かわいくてかわいくて、食べられずに飾ってあったら、仲間が増えました。
お店のロシアフェアに持っていきます。
こちらも、お楽しみに。
5年前のこと、1日じゅう思い出していました。
朝、4時20分、さえの生まれた時間にめざましをかけたのだけど、少し眠くて
30分後に起床。
それから珈琲を入れて、こんなことを思い出していました。
さえの生まれる12時間くらい前、雪のなかギシギシ歩いていたこと、
あの日は、私の母(さえの祖母)がインフルエンザで倒れていたこと、
私は夜中に、何度も長ーい階段をのぼったり、おりたりしていたこと、
さえが顔を出す前の、ひとくちのおにぎりで、力がみなぎったこと、
お部屋の、ラベンダーの香り、
助産師さんの少し冷たい手、あったかい声、
さえの産声、
旦那さんの涙、
思わず出たいろいろなことば…。
今年も、鮮明に思い出すことができました。
さえがお母さんになるとき、語ってあげようと心に決めているのです。
のんちゃん(おばあちゃん)がケーキを届けてくれました。
やっぱり女の子。
今年はプリキュアのブロッサムちゃんをリクエストしていました。
側面についているクッキー1枚1枚に、のんちゃんの愛情とこだわりが
見えかくれしていて、とっても美味しくかわいいバースデーケーキでした。
たくさんの愛情に包まれた、おたんじょうび。
生まれてきてくれたことを心からありがたく思える、思い出の日がまた1日
増えて、私は本当に本当に幸せです。
赤ちゃんとの外出、この冷たい風ではたいへんでしょう…でも、こちらに
いらっしゃるママと赤ちゃんは「あったかおでかけ」を楽しんでいるようです。
今日は、こんな絵本を読みました。
『あがりめさがりめ』(福音館書店)
『かおかおどんなかお』(こぐま社)
『ぼくのくれよん』(講談社)
『りんごがコロコロコロリンコ』(講談社)
♪ラララそうきん~
『あかたろうの123の345』(偕成社)
まだまだ歩き回ったり、ママのおひざから離れて、興味あるほうへぐんぐん
いってしまう子どもたち。
それでも、いいんです。
こちらが時々目を合わせながら、物語を届けようって思うと、その声や空気が
子どもたちにもちゃんと伝わっている気がします。
節分が近いので、『あかたろう』シリーズから1作読みました。
もしかして、今日いちばん、みんながじーっと耳を傾けていたかもしれません。
いちばん長いお話だったのに。
この絵本のなかにある魅力を、その場にいたみんな(ママも含めて)と共有できた
気がしました。
午後は、2ヶ月に1回の「コクヨといっしょに創る教室」。
オニのお面づくりです。
ただのオニのお面ではありません。
「お能」の面の原理で、立体的なお面に挑戦です。
思い思いの装飾をして…
赤オニー
みどりオニー
全員集合!
子どもたちと、たくさんおしゃべりして、たくさん手も口も動かした
1日でした。
たのしかった!
朝いちばんの松濤美術館から、今日のおさんぽスタート。
『コドモノクニ』でも知られる名童画家の作品の数々に、ため息がこぼれました。
美しさ、モダンさ、いたずらっぽさ、緻密さ、大胆さ……ああ、ことばが足りません。
その後、上野の国際子ども図書館へ。
「絵本の黄金時代 1920~1930年代 子どもたちに託された伝言」展をじっくりと
見てきました。
今日の子どもの本界を支えてきた作家、編集者の作品にふれ、年月がたっても色褪せる
ことのない、子どもの本の魅力と底力に感銘を受けました。
昨年9月~展示は開始しましたが、なぜか今年、しかも今日という日に出会ってよかった
と思える作品の数々でした。
なんていうか…この作品に出会う準備が、ほんの数ヶ月のうちにできたような気がしたのです。
国際子ども図書館の、私のいちばん好きな場所から見上げた窓と空。
この窓から、翼をつけたたくさんの物語が、自由に羽ばたくような気がするのです。
大きな窓がある図書館が、やっぱり好きです。
胸いっぱいになった午後は、谷中をぐるり。
千駄木の駅から電車で帰ると決めただけの、帰り道ぶらぶらおさんぽをしてみました。
かわいい雑貨屋さん、ミニギャラリー、行列の出来ている和菓子屋さん、お寺、
風情のある商店街、ここの景色はとても新鮮で、いい空気をまたおなかいっぱいに。
一軒、ぽつりと佇む雑貨屋さんがとても気に入りました。
プフレーゲライヒト。
紙と布の手触りのあったかさが感じられる文房具は、店主の手づくりがほとんど。
文房具たちがうれしそうでした。
そのうれしそうな紙、テープ、りぼんなどを、うちに持ち帰りました。
今日はうちに持って帰ったものがたくさん。
そのほとんどが目には見えない、とても大切なものでした。
小さな文房具を使うとき、今日見た作品や風景がふわっと思い出されるかもしれない
と思うと、楽しい気持ちになります。
子どもたちがよくしゃべる!
どちらかが話していると、どちらかが割りこんできて、
「さえちゃんがさきー」
「はるくんがさきー」とけんか。
一日に何度「じゅんばんに!」と言っているのかしら、わたし。
この間の日曜日、ものすごく風の冷たい日曜日、多摩川河川敷へ行きました。
写真は、さえとはるたろうの凧。
じっとしていてもぐんぐん風になびく凧は、時々寄り添い、時々はなれ、
まるでふたりのようでした。
はるたろうが一言。
「凧さん、雲にぶつかってしまったらどうしよう…」
そのあとポツリ。
「ママにごめんねしなくちゃいけないことがあるんだ」
なあに?と聞いてみると
「はるくんはママが悲しいと思うことをしてしまったの。ごめんなさい」
昨日、旦那さんの誕生日にプレゼントした切子のグラスを割ってしまい、
しょんぼりしているわたしに、さえが一言。
「ママ、さえちゃんが代わりにごめんね言ってあげようか?」
やさしい言葉。
「ごめんねはママが言うよ。さえちゃんがやさしい声をかけてくれたこと
で勇気が出たよ。ありがとう」
ここのところ、素直に「ごめんね」と「ありがとう」が出てくる。
子どもたちに教わったのかもしれません。
子どもたちに教えてきたはずだったのに、教えてもらってるようです。
久しぶりにこんな絵本を思い出しました。